伝記
パトリック・ウェイン・スウェイジは、1952年8月18日にアメリカ合衆国テキサス州ヒューストンに生まれた俳優、ダンサーである。製図技師の父ジェシーと、ダンサーで振付師、ダンス教師でもあった母パッツィーの二番目の子で、姉に加えて、のちに俳優となる弟ドンらがいた。ヒューストンのオーク・フォレスト地区で育ち、アイススケートやクラシックバレエ、学校劇での演技に打ち込んだ。高校ではフットボールもして奨学金を望んだが、膝の負傷で道が閉ざされた。武術では中国武術(ウーシュー)、テコンドー、合気道などを修め、それらを自分の怒りの捌け口にしたとされる。
1972年、20歳でニューヨークに出て、ハークネス・バレエとジョフリー・バレエの学校で本格的にダンスを学んだ。振付家エリオット・フェルドが、スウェイジとミハイル・バリシニコフのためにバレエを構想したが、スウェイジの膝の再建手術のために中止になったという。最初の職業的な舞台は「ディズニー・オン・パレード」のダンサーで、その後、長く続いたブロードウェイ公演『グリース』の交代キャストでダニー・ズーコを演じた。バレエの修行時代に知り合った同郷の女優リサ・ニエミとは、1975年に結婚している。
1979年にローラーディスコを題材にした映画『スケートタウン、U.S.A.』でエース役を演じて映画デビューし、1981年には人気テレビドラマ『マッシュ』の一話に、白血病で余命がない兵士の役で出演した。同じ頃、トトの「ロザーナ」のビデオにも仲間の一人として顔を出している。大きな転機は1983年、フランシス・フォード・コッポラ監督がS・E・ヒントンの小説を映画化した『アウトサイダー』で、ダリー・カーティスを演じたことである。トム・クルーズ、マット・ディロン、ロブ・ロウらとの共演から、ブラット・パックの一員とみなされることもあった。同年にはベトナムでの救出作戦を描く映画でジーン・ハックマンと共演し、海兵隊の訓練教官を演じた。翌1984年には『若き勇者たち』でC・トーマス・ハウエルらと再び顔を合わせた。1986年にはロブ・ロウと再び共演している。それに先立つ1985年の南北戦争を舞台にしたミニシリーズ『北と南』が、最初の本格的な劇的成功とされる。
1987年の低予算映画『ダーティ・ダンシング』では、リゾートのダンス教師ジョニー・キャッスルを演じ、ジェニファー・グレイと踊った。この作品でゴールデングローブ賞の候補になり、サウンドトラックの「シーズ・ライク・ザ・ウィンド」は共作・歌唱も担当した。1990年の『ゴースト/ニューヨークの幻』が世界的な大ヒットとなり、人気は不動のものとなった。その後も『ロードハウス』『ハートブルー』などのアクション作品で活躍し、1997年にはハリウッドのウォーク・オブ・フェームに星を得た。
2008年1月、膵臓癌のIV期と診断されたことを公表した。診断後もテレビドラマに出演して仕事を続け、同年9月にはガン撲滅運動「スタンドアップ・トゥ・キャンサー」に参加している。約20か月の闘病の末、2009年9月14日に57歳で世を去った。
同じ年に亡くなった人物
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- シャクティ・サマンサ (2009年没)
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