HISTORICAL PERSON · 570年没

ワルデラータ

ランゴバルド王ワッコの娘。アウストラシア王テウデバルドの妃となり、のちにクロタール1世の愛人だったともいわれる。

生涯
570年没
死亡地
—
出生地
—
出典
世界地図
位置情報未登録

伝記

ヴァルドラーダ(ヴルデトラーダ、ヴルトラーダとも)は、ランゴバルド王ワッコの娘で、フランク王国の王妃となった女性である。531年に生まれ、570年あるいは572年に没したとされるが、没年は定かでない。アウストラシア王テウデバルトの妻となり、のちにはフランク王クロタール1世の愛人とされ、最後にバイエルン公ガリバルドの妻となった。

父はランゴバルド王ワッコ、母はその二番目の妻で、ゲピド族出身のアウストリグサ(オストロゴタとも)である。姉にウィシガルダがいる。ランゴバルド人の起源を記した書や、パウルス・ディアコヌスの著作は、ウィシガルダとヴァルドラーダをワッコとその二番目の妻の娘として挙げ、ヴァルドラーダはフランク王の妻となり、のちにガリバルドと結婚したと記している。ランゴバルド王家のレティング家の一員でもあった。

トゥールのグレゴリウスによれば、テウデバルトは父テウデベルト1世の死後にアウストラシアの王位を継ぎ、成人に達するとすぐに、父の亡き二番目の妻ウィシガルダの妹であるヴァルドラーダと結婚して、ランゴバルドとの縁を新たにした。テウデバルトは性格が悪く、その治世には不吉な出来事が相次いだと伝えられる。やがて下半身が麻痺する病に倒れ、まもなく555年に没した。

ヴァルドラーダには子がなかったため、テウデバルトの王国は大叔父のクロタール1世に移り、クロタール1世はためらうことなくヴァルドラーダをも自分のものとした。クロタール1世が彼女と関係を持ち始めたところ、司教たちが非難し、クロタール1世は彼女をバイエルン公ガリバルドに引き渡したとされる。このことから、クロタール1世は彼女と正式には結婚しなかったと考えられている。一方で、六番目の妻としたのち間もなく離縁したとする説もあり、いずれにせよ561年より前のことである。

ガリバルドとのあいだには、のちにランゴバルド王アウタリとアギルルフの妻となるテオデリンダ(627年没)や、アスティ公グンドアルドらが生まれたとされる。グンドアルドは、ランゴバルド王アリペルトの父である。ほかにロミルダを娘に数える系図もあり、ロミルダはフリウリ公ギスルフ2世の妻となり、のちのベネヴェント公でランゴバルド王グリモアルドの母となったという。テオデリンダの生年は570年ごろとされる。ヴァルドラーダの没年は定かでなく、572年とも570年ともされる。

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