伝記
成在基(ソン・ジェギ)は、1967年に韓国の大邱で生まれた男性運動の活動家である。生まれた日は8月8日とも9月11日ともされる。大邱の中学校と高校を経て、嶺南大学校で経済学を学び、1993年2月に卒業した。1987年に韓国陸軍に入り、1990年まで江原道の鉄原で歩兵師団に勤めた。20歳ごろに保険の販売員として働き始め、1994年8月には内科医で大学教授の朴恩庚と結婚し、2人の娘をもうけたとされる。若いころは実業の世界にいて、のちに不動産やヘッドハンティングを扱う会社を経営したほか、夜のクラブも営んだとされる。
1999年10月、軍に服務した人に与えられる加算点の制度が廃止されることに抗議して、男性の権利を求める運動に加わった。軍に就いた経歴への補償と、男女の逆差別の撤廃を求めた。2002年には、大統領候補だった盧武鉉らに、女性部の廃止を提案している。2006年11月に反フェミニズム男性解放連帯を、2007年1月に女性部廃止運動本部を設立した。2004年から2005年にかけては、戸主制の廃止に反対した。2007年12月の大統領選挙で李明博が当選すると、大統領職引継ぎ委員会に対し、女性部の廃止を強く求めた。女性部を歴代の長官の大半が女性団体の出身だと批判し、「女性全体のためというより、いくつかの女性団体の人々が席を占めて権力を振り回す省庁に転落した」と主張した。男女ともに、責任と義務に見合った権利と利益を与えるべきだというのが、その考えだった。
2008年1月26日に男性市民団体「男性連帯」を創設し、代表に選ばれた。男性への差別だと考える事柄について、法廷での争いや広告の不買運動を行い、映画『きみはペット』が男性を犬にたとえて人格を冒涜するとして、2011年11月に上映禁止の仮処分を申請したが、裁判所は退けた。ある飲料会社の広告の文句に抗議して、広告を撤回させたこともある。2011年には、軍の満期除隊者の加算点の復活を求める運動を進め、年末に、風刺をこめたメールを国民に送った。同じ2011年からは、暴力を受ける夫や専業主夫、問題を抱える少年らへの支援と相談も始めたとされる。2012年1月には、女性家族部の名の「家族」を使うことの禁止を求める仮処分を申請し、7月には堤川の女性図書館が男性の立ち入りを禁じていることに抗議するデモを主催した。公共機関の女性専用の施設への反対運動も行い、ゲームの深夜利用を制限する制度や、児童・青少年の性保護に関する法律の運用に反対する運動にも加わった。
2008年からは、男性の数が女性より多いことを背景に、結婚や恋愛が難しい男性を救うとして、国際結婚の仲介事業を推進した。しかし、結婚仲介業のために男性の人権を掲げているという非難を受け、同業者との争いもあって、2013年1月に事業を中断した。2013年3月の取材では、男性の優越に戻りたいのではなく、平等を求めているのだと述べ、家族を養う義務と責任を強いられる男性の苦労も少しは察してほしいと語った。
2013年7月26日、ソウルの麻浦大橋から、「男も人だ」と叫んで身を投げ、亡くなった。遺体は3日後に見つかった。
同じ年に亡くなった人物
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