HISTORICAL PERSON · 2009年没

ナターシャ・リチャードソン

イギリス出身の女優。映画監督トニー・リチャードソンと女優ヴァネッサ・レッドグレイヴの娘で、舞台でも高く評価された。

生涯
2009年没
死亡地
アメリカ合衆国(ニューヨーク州 / レノックス・ヒル病院)
出生地
イギリス連邦(メリルボーン)
出典
世界地図
アメリカ合衆国(ニューヨーク州)

伝記

ナターシャ・ジェーン・リチャードソンは、1963年5月11日にロンドンのメリルボーンで生まれたイギリスの女優である。演劇と映画の名門として知られるレッドグレイヴ家の一員で、父は映画監督で製作者のトニー・リチャードソン、母は女優のヴァネッサ・レッドグレイヴ、祖父母は俳優のマイケル・レッドグレイヴとレイチェル・ケンプソンである。妹のジョエリー・リチャードソンも女優で、叔母にあたるリン・レッドグレイヴ、叔父のコリン・レッドグレイヴも俳優である。1967年に両親が離婚し、その翌年、4歳のときに、父が監督した『遥かなる戦場』に、クレジットのない端役で映画に出た。ロンドンで二つの私立学校に通ったあと、セントラル・スクール・オブ・スピーチ・アンド・ドラマで演技を学んだ。

舞台の経歴は、リーズの劇場から始まり、1984年にはロンドンのリージェンツ・パークの野外劇場で、ラルフ・ファインズらと共に『夏の夜の夢』に出演した。1985年には、母と共演したチェーホフの『かもめ』の再演で、ロンドンのウェストエンドに初めて出た。1993年には『アンナ・クリスティ』のタイトルロールでブロードウェイに初出演し、のちに夫となるリーアム・ニーソンと出会った。この役でトニー賞の主演女優賞候補になった。1998年には、サム・メンデスが演出した『キャバレー』の再演でサリー・ボウルズを演じ、トニー賞のミュージカル主演女優賞を受賞した。2005年には『欲望という名の電車』のブランチを演じ、2009年1月には、母とともにコンサート版の『リトル・ナイト・ミュージック』に出た。母娘は、ブロードウェイでの再演で共演する準備を進めていた。

映画では、1984年に絵画の教師の役で、クレジット付きの映画に初めて出演した。同じ年のグラナダテレビ版『シャーロック・ホームズの冒険』への出演でも注目された。1986年の『ゴシック』ではメアリー・シェリーを、1988年の『パティ・ハースト』ではタイトルロールの誘拐された富豪の娘を演じた。『侍女の物語』などでの演技で、1990年のイブニング・スタンダード英国映画賞の主演女優賞を受けた。1994年には『ウィドウズ・ピーク』でカルロヴィ・ヴァリ国際映画祭の主演女優賞を受け、同年の『ネル』ではジョディ・フォスターやニーソンと共演した。1998年の『パレント・トラップ』ではリンジー・ローハンが演じる双子の母親役を務めた。2005年の『アサイラム』で二度目の同賞を受け、2007年の『いつか眠りにつく前に』では、実の母ヴァネッサ・レッドグレイヴと母娘の役で共演し、メリル・ストリープとメイミー・ガマーの母娘も共演している。

1990年に映画プロデューサーのロバート・フォックスと結婚したが、1992年に離婚した。1994年にはニーソンと再婚し、1995年に長男、1996年に次男を出産した。2009年3月16日、カナダのモントリオールのスキー場でスキーをしているときに転倒した。そのときは軽症と判断されたが、帰宅後に激しい頭痛に見舞われ、ニューヨーク市内の病院に緊急入院した。回復せず、昏睡状態から脳死と判定された。2日後の18日、事故前の本人の希望に従って、人工呼吸器などの生命維持装置が取り外され、45歳で死去した。

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