伝記
ボブ・サゲットは、アメリカ合衆国のコメディアン、俳優、映画監督、テレビ司会者である。本名はロバート・レーン・サゲットで、1956年5月17日にペンシルベニア州フィラデルフィアで生まれ、2022年1月9日に亡くなった。シットコム『フルハウス』のダニー・タナー役で知られ、身長は193cmあった。
ユダヤ系の家に生まれ、父は食品スーパーチェーンの幹部、母は病院の管理者であった。幼いころに一家はバージニア州に移り、さらにロサンゼルスのエンシノ地区にも住んだ。この地でサゲットは、喜劇トリオ「三ばか大将」のラリー・ファインに会い、その話を聞いたという。のちにフィラデルフィア周辺に戻り、アビントン高校を卒業した。もとは医者になるつもりだったが、英語の教師が創造性を見抜き、俳優の道を勧めたとされる。
フィラデルフィアのテンプル大学の映画学部で学び、顔面の再建手術を受けた少年を描いた白黒映画『スルー・アダムズ・アイズ』を撮って、1977年に学生アカデミー賞で表彰状を授与された。在学中は列車でニューヨークに出て、コメディクラブの舞台にも立った。1978年に卒業し、南カリフォルニア大学の大学院に進むつもりだったが、わずか数日でやめた。当時を、盲腸が壊疽を起こして死にかけ、うぬぼれや肥満を克服したと振り返っている。大学を出てからは、スタンダップ・コメディアンとして下積みの時代を送った。
1987年の初めにCBSの『モーニング・プログラム』の一員を短期間務めたのち、同年に始まったABCの『フルハウス』でダニー・タナー役を得た。この番組は家族向けに成功を収め、第3シーズンからは視聴率の上位30位に入った。1989年にはホームビデオ募集番組『アメリカ面白ホームビデオ』の司会となり、1997年まで務めた。1990年代初めには両番組を並行して手がけた。2009年には20周年の特別番組に再登場している。
1996年には、強皮症で亡くなった姉ゲイの生涯に着想を得たテレビ映画『フォー・ホープ』を監督した。1998年には初の長編映画『ダーティ・ワーク』を監督したが、評価は芳しくなかった。その一方で、のちにカルト的な人気を得たという。同年の『ハーフ・ベイクト』にも出演した。2001年には『レイジング・ダッド』に主演したが、1シーズンで終わった。2005年に始まった『ママと恋に落ちるまで』では、未来のテッドの声でナレーションを担当し、番組は2014年まで続いた。2006年から2008年までは『1 vs. 100』の司会を務めた。2007年には『童貞ペンギン』で脚本・監督を務め、『フルハウス』の共演者も出演した。2016年からは続編『フラーハウス』でもダニー役を演じた。
家庭的で穏和な印象を持たれる一方で、スタンダップでは卑猥で不潔な芸風で知られていた。その芸は『フルハウス』の収録現場でも出たとされ、オルセン姉妹がトーク番組で「不適切すぎて口にできない」と語るほどだった。強皮症の研究財団の役員も務めていた。私生活では1982年にシェリー・クレイマーと結婚して3人の娘をもうけたが、1997年に離婚し、2018年10月にケリー・リッツォと再婚した。2022年1月9日、フロリダのホテルで亡くなっているのが発見された。薬物使用の痕跡や事件性はなく、2月10日に後頭部を打ったことによる頭部外傷と発表され、事故死とされた。
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